家族

96歳母今度は心不全で再び救急搬送

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先日救急搬送された母が、2週間後にまた救急搬送されました。

今度は休日の午前中に病院から電話があり
朝は普通にお喋りしていた母が急に静かになったため脈を測ったところ、心拍数の低下と診断され救急搬送されたとの連絡を受けました。
先日の病院とは別の病院へ搬送され、また慌てて病院へ駆けつけます。

休日の救急外来のため待合室の患者は数人

発熱したのか辛そうに泣き声をあげる乳児
骨折して腕に包帯を巻いている男性
救急といえども、皆すぐには診察室へ呼ばれずじっと自分の番を待っています。

薄暗い待合室のソファーで待つこと1時間超

検査結果は
・房室ブロックによる心不全をおこしています
・治療方法はペースメーカー埋込手術です
・このまま何もしなければ心臓が止まって死にます
・高齢ということもあり、ペースメーカー手術には感染症などのリスクもあります

眼の前のパソコン画像をみながら病状を説明してくれる若い医師に、治療はどうしますか?と家族の意思を聞かれました。
高齢で認知機能も低下しており、本人の意思を確認するのが難しいため治療の決断は家族に委ねられます。

ペースメーカーの植込み自体は難しい手術ではなく、身体への負担も少なく高齢の患者でも安心であるという説明を受けました。

こちらと目を合わすことのない若い医師の淡々とした説明により、不安とか可哀想とか悩む余地がないまま、すんなりと手術をお願いすることになりました。

手術をすると決めた後は、さらに詳しいリスクの説明に入ります。

・リードを血管内に入れるときに肺を傷つける可能性
・感染症の危険性
・輸血が必要になる可能性
・リードが心臓に穴をあけてしまう危険性
などなど10項目ほどのリスクの説明を受けているうちに、迷いで気持ちがゆらぎます。

診察室で医師の説明を聞いている間、扉の向こうで言葉にならない唸り声で何かを訴えている母の声が聞こえてきます。

「ここに入院する前からあった喚声で、今回の心不全が原因ではないでしょう。何か不安なことが叫び声になっているのでしょう。」
と医師にいわれましたが、母の今の辛さを手術が和らげてくれることに望みを託すしかありませんでした。

扉のすぐ向こう側に母がいて声も聞こえるのに、他に患者さんがいるという理由でこの日は一瞬たりとも母の姿を見ることができませんでした。

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