「アボカドの種から栽培すると観葉植物になるらしい、葉っぱがほんとに生えるかやってみたら?」と息子がLINEで情報を送ってくれました。
イチゴ栽培に続き、「愛でるもの世話するもの」第2段としてアボカドの水耕栽培に挑みます。
まずはアボガドをひとつ購入。成長したときの色と形の良い葉をイメージして、なるべく色と形のよいアボカドを選びます。
アボカドを育てるにあたり、まずはアボカドの知識を注入します。
アボカド基礎知識
サラダなどに欠かせない食材なので、野菜と思われがちですが、木に実がなる果実を食用としているので果物に分類されます。
農林水産省では、園芸作物の生産振興を効果的に推進するため、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。
従って、一般的にはくだものとは呼ばれていないと思われる栗や梅などを果樹としている一方で、くだものと呼ばれることのあるメロンやイチゴ、スイカ(いずれも一年生草本植物)などは野菜として取り扱っています。
農林水産省
アボカドの英語表記はAvocadoですが、alligator pearという別称もあります。
alligatorは小型のワニのという意味で、黒ずんだ緑色のワニのゴツゴツした背中と、形が洋梨に似ているところからこの別称がつけられています。このalligator pearを直訳した「鰐梨(ワニナシ)」が和名として呼ばれることがあります(初めて聞きました)。
難読漢字クイズでの答えは「ワニナシ」ではなく「アボカド」が正解となります。
私が子供の頃は、アボカドは見たことも食べたこともありませんでしたが、2000年以降日本での輸入量が急増しスーパーの野菜コーナーに陳列されているのを見るようになりました。
そういえば20年ほど前、「わさび醤油につけて食べるとマグロのトロの味がする」と話題になり、興味津々目を閉じながら食べたのが最初だったと思います。
アボガドの原産国
原産国は中央アメリカで主に熱帯や亜熱帯で生育します。主な生産国はメキシコです。
日本で販売されているアボカドの9割以上が輸入品ですが、日本でも比較的温暖な地域で生産されており和歌山県が生産量1位を占めています。
輸入品は皮が固く熟すと黒くなるハス種ですが、国内産はハス種よりクリーミーで皮がなめらかで薄く、熟しても黒くならないベーコン種で1つ1,000円以上するようです。贈答向けの高級品ですが、スーパーで見かけたら購入する価値はあるでしょう。
アボガドの栄養
脂肪分が豊富で「森のバター」「バターフルーツ」と呼ばれています。
脂肪分の多くはオレイン酸で以下の効果があると言われています。
・悪玉コレステロールを減らす
・血管の健康を保ち生活習慣病を改善
・さらには皮膚の弾力や皮膚の健康を保護
糖分はほとんど含まずビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
これだけ栄養価の高い食品が安価で手軽に食べられるのは本当にありがたいことです。
アボカドの種から水耕栽培
熱帯・亜熱帯で育つアボカドが、ここ関東の地でどこまで育つか期待を込めて種から始めます。
種を用意
アボカドを食べ終わった後、種をよく洗い種の回りの薄い皮を丁寧に取り、コップなどで写真のように水につけます。
適当なコップがなかったので500mlのペットボトルを切って使用しました。
楊枝を指して支えます。楊枝はすっと簡単に差し込めます。
2ヶ月後葉っぱが成長
水は1週間に1回のペースで取り替えます。
3ヶ月後鉢に植替え
室内で育てるかベランダで育てるか迷いましたが、イチゴを育て終えた鉢の土に培養土(100均)を混ぜて植えてみました。
葉っぱが枯れてきましたが、小さな芽が出ています。
4ヶ月後元気に成長中
毎日たっぷりの水をやり続けていたらなんとまた青々とした葉っぱが伸びてきました。
種の水耕栽培を始めてから4ヶ月、世話は水やりだけであとはほったらかしです。
時間はかかりますが、ゆっくりと成長していく様子が楽しみとなっています。
途中、鉢に植え替えて葉が枯れ始めたときは失敗か!と半ばあきらめましたが、新しい葉がゆっくりと上に伸びて成長してくれています。
アボカドの種の発芽率は100%ではないにもかかわらず、初めての挑戦でしかもたったひとつだけの試みで発芽に成功したのは運が良かったかもしれません。
半年後さらに成長
半年たちましたが、順調に成長しています。
立派な観葉植物になりました。
無事に冬越し
寒い冬もベランダに出しっぱなし。
葉っぱが少し茶色に変色しましたが、無事に冬を越して少し暖かくなった3月ころから新しい葉っぱがまた伸びてきました。
まだまだ楽しめそうです。
何でも良いのですが、成長のお世話するのが楽しみとなっているおひとりさまです。
数年後
ぐんぐん伸びて背丈ほどの高さに。
下の方の葉っぱはすべて枯れ落ち茎の途中から新しい葉っぱがでてきました。
まだまだ楽しめそうです。
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