波瀾万丈50代

50代の転落人生|2話 二度目のお呼び出し

波瀾万丈50代

昨年のマンション騒動から1年がたちました。今度は義父から連絡が入ります

義父
義父

買い物に便利な駅チカのマンションに引っ越すことにした

義父
義父

今までの家にお前たち住むなら住めばいい!住まないならあの家は売っぱらう

夫

わかった!相談する

どうする?
と聞かれましたが、前回の心のざわつきの時点でもし今度何か言われたら、その時は応じようと決めていましたので義父の提案を受入れることにしました。
年老いてきた義父母は住み慣れた戸建ての住宅を出て、より買い物に便利な駅に近いマンションに引越しを決めていました。

夫は結婚前に住んでいた家ですから断る理由はひとつもありません。
義父母が大切にしていた家を売る羽目にさせてしまうことは、もはや選択肢にはありませんでした。
今になって思えば、義父は家を売る気もなかったし、私はその言葉に左右される必要もなかったのです。

こうしてせっかく根付いた地域社会ともお別れし、義父母が住んでいた家に転居する決心をしました。と同時に「いつ来れるんだ?」と引っ越しの日を迫られます。

5回目の引越しですが15年ぶりの引越しです。これが最後の引越しになるであろうと、新生活への期待を胸に気持ちを切り替えます。数カ月後には義父母が出ていった家に転居してきました。
当時、都内のワンルームに住んでいた大学生の長男も呼び寄せました。家賃の支払いも大変でしたから経済的な部分は助かったかも知れません。

義父母の住んでいた住宅は築年数は30年近くありましたが、何度かリフォームをしているので築年数を感じない戸建でした。30年前に新興住宅地として整備された街並みにも魅力がありました。
ですが私にとっては他人の家をお借りしてる感がありました。義父母の使っていた桐ダンス・ベッド2つ・食器棚等そのままの家具が何点かありましたので、家具の配置も思うようにはいきませんでした。

たしかに都心へ出るのは便利で、魅力的な人気のある街です。冷静に考えれば、こんなに価値の高い住宅に無条件で住まわせていただけるのは感謝すべきことかも知れません。義父はあくまでも、お前たちのことを考えて提案したことだと言い張ります。

その言葉をありがたく頂戴し、新たな生活が始まりました。

さて今まで住んでいたマンションはどうしようということになりました。思い入れのあるマイホームでしたが、もう住む予定はないので売却を決心します。

賃貸に出すことも考えましたが、管理費がかかること、駅から不便な場所なので借り手がつかない場合の手間を考えて売りに出しました。半年買い手がつかず、壁紙・換気扇のリフォームをした上でさらに値下げをしてやっと売却できました。買値の1/4の価格でした。

新しい地域での生活が始まり、義父母や近くに住む夫の妹家族との交流も始まります。親族とのお付き合いは大事にしたいと思っていたので楽しみなことでした。

新しい地域で少しずつ生活にも慣れてきますが、このあと心配事が立て続けに起こってきます。




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