2025年4月13日に大阪万博が開催されました。
55年前に大阪で日本万国博覧会が開催されたとき、私は11歳小学校5年生でした。
大阪まで行くことはできませんでしたがその時購入した万博記念特集号の本を今でも持っています。
じっくり中を読むことなく55年経過。
本をめくると背表紙が半分以上外れていて、茶色に変色したカビ臭いページが半世紀の時の経過を物語っています。
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年2025年比較表
今回の大阪万博と比較してみました。時代の流れや進化を実感します。
1970年 | 2025年 | |
経済状況 | 高度成長期 経済成長率 | 少子高齢化 経済成長の鈍化 |
開催時期 | 3/15(日)~9/13(日) | 4/13(日)~10/13(月) |
会場の場所 | 大阪吹田市 千里丘陵 | 大阪市此花区 人工島 夢洲 |
会場の広さ | 330ha(甲子園球場83個分) | 約155ha(東京ドーム33個分) |
会場建設費 | 約2000億円 | 約2350億円 |
展示館の数 | 116 | 180以上 |
参加国数 | 77カ国 | 158の国と地域 7つの国際機関 |
入場料金 | 大人(23歳以上) 800円 青年(15~22歳) 600円 小人(4~14歳) 400円 ※当時の平均月収は5万円 | 大人(18歳以上) 6,000円 中人(12~17歳) 3,500円 小人(4~11歳) 1,500円 |
日本の人口数 | 9992万人 | 1億2380万2000人 (2024年10月) |
テーマ | 人類の進歩と調和 | いのち輝く未来社会のデザイン |
テーマ曲 | 「世界の国からこんにちは」 三波春夫 | 「この地球の続きを」 コブクロ |
総入場者数 | 6,421万8,770人 | ーーーーー |
開幕1週間の入場者数 | 52万4937人 | |
シンボル(ロゴ) マーク | 5つの花弁(花びら) | ミャクミャク |
国名が変わった国
参加国のページを開くと国名が変わっている国がいくつかあります。
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年 | 現 在 |
ソビエト連邦 | ロシア(1991年12月) |
西ドイツ | ドイツ(1990年10月 東ドイツが西ドイツに編入) |
チェコスロバキア | チェコ共和国、スロバキア共和国(1993年1月 平和的に分離・独立) |
象牙海岸 | コートジボワール(2003年国名表記見直し) |
ビルマ | ミャンマー(1989年6月) |
セイロン | スリランカ(1972年) |
1970年万国博は「未来を語る」
最新の科学の知恵をしぼった展示物が未来を語っていました。
実現したもの
ワイヤレスフォン
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」
昭和45年4月1日発行
1970年 | 現 在 |
NTT(日本電信電話公社)が電気通信感館で展示 | 技術開発が進み携帯電話で実現 |
電気自動車
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年 | 現 在 |
ミライの乗り物として万博内でタクシー・遊覧乗り物に活用 (排気ガスと騒音ゼロ、ガソリンの代わりに蓄電池を使用) | 電気自動車(EV)が普及するも 普及率は数% |
実現しなかったもの
ひとりに一部屋
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年 | 現 在 |
ひとつひとつのプレハブ式の部屋をはめこんだ 積み重なったような家 | 核家族化、少子化が進んだことで 子供ひとりに一部屋が増えた模様 |
人間洗濯機
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年 | 2025年 |
未来のお風呂として座っているだけできれいになり 温風が出るので身体をふかなくてもいいお風呂 | 2025年万博でミライ人間洗濯機展示 |
ゆめの台所
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年 | 現在 |
料理台、食卓、冷蔵庫などがひとまとめに。 ボタン一つで必要なものを手元に呼び寄せる。 料理ができたらすてきな音楽が流れる食卓に早変わり。 | 最新技術、インターネット技術を駆使した 利便性効率性のよいキッチンに進化 |
実現までもう少し
リニアモーターカー
学研版「小学生のための日本万国博記念特集号」昭和45年4月1日発行
1970年 | 現在 |
東京から大阪まで1時間10分 超高速で走る夢の乗り物として模型が展示 | 東京―名古屋開業は2027年、 大阪―名古屋開業は2045年を目指すことが決定 |
55年の年月の経過において、ここ30年は「失われた30年」といいますが、IT化・情報化・デジタル化、それに伴う社会の変化はめまぐるしく、ついていくのがやっとです。
今のところ2025年の万博も行く予定はありませんが、50年前には想像もしてなかったインターネットを利用して万博を楽しみ、さらに50年後の未来(生きていませんが)に思いを馳せたいと思います。