今年の5月にスタートした、松任谷由実デビュー50周年記念 全国アリーナツアー
「TEH JOURNEY」
友人がユーミンの大ファンで、何ヶ月も前にやっとの思いでゲットしてくれたチケット。
お彼岸も明けたというのに蒸し暑さの残る9月の終わりの週末に、日本武道館のコンサートへ。
最寄り駅の九段下から会場に入るまでは長蛇の列でしたが、18:30の開園には全員が会場に入れたのかほぼ満席でした。
半世紀近い年月を、ユーミンの音楽とともに生きてきた観客で埋め尽くされた会場は、人生の重みをかみしめてきた大人たちの息遣が聞こえてくるようでした。
大勢の観客の腕から放たれるフラッシュライトと、天井から観客に向かって伸びる色とりどりのビーム光線を目で追っていると、いつしか頭の中は若かりし頃の青春時代へ。
舞台は海賊船
Journey ツアーは皆で海賊船に乗って一緒に旅をしましょうというコンセプト。
海賊船を型どったセンターステージは船首側、船尾側それぞれにマストが設置されていてマストの上も小さなステージになっています。
海賊船の船長に扮したユーミン
おしゃれな海賊帽子にキラキラした海賊ジャケット、少しヒールのあるニーハイブーツでユーミンが登場してコンサートが始まります。
来年70歳になるというユーミンですが、かっこよくて、可愛くて、スタイルも良くて、少しヒールのあるブーツを履いて軽快に歌って踊る姿は、周りで踊る若いパフォーマーたちと一体化していました。
ユーミンの個性的な歌声が、怖いもの知らずで無防備だった若い頃に見ていた風景や、抱いていた感情を呼び覚ましてくれて胸が熱くなります。
ユーミンが歌唱の合間に話してた
集団心理ははまるで海のよう。どうやってもコントロール不能になってしまう。けれど私は人の知性を信じたい。
今の世の中に対するメッセージのような気がしました。
フラッシュライト(無線制御式LEDライト)
会場の座席のひとつひとつに、「FreFlow(フリフラ)」というフラッシュライトが置いてあります。
手首に装着して、観客もショーのライティングの重要なパートとなり、曲ごとに無線でLEDライトの色が変化し光の演出が行われます。
昔はペンライトを振っての応援でしたが、LIVEの演出の進化も刺激的でした。
チケプラで電子チケットシェア
今回のコンサートのチケットは友人が申し込みしてくれたのですが、時代は今や電子チケット。
当日の12:00にやっと友人から「チケプラ」というアプリを使って受け取ることができました。
スマホを家に忘れたり、電波障害があったり、電池がなくなったりしたらどうしたらいいの??
と紙のチケット世代にとっては不安だらけ。
これからもいろいろな事がスマホひとつで操作できる電子化へと進化していくのでしょうか。進化についていけなくなったら社会から置いてきぼりになりそうです。
何ヶ月も前に苦労してチケットを取ってくれた友人が、なんと当日にぎっくり腰になりコンサートに来れなくなってしまいました。
年齢を重ねてくると自身のこと家族のことなどで、今まで当たり前にできてたことが思うようにいかないことが増えてきます。
無事に楽しむことができたことに感謝しつつ、20代にタイムスリップしたまま帰宅しました。
夢から覚める
翌日行った歯医者のドアをあけると、待合室に流れていたBGMはユーミンの曲♫
現在に至るまで、ユーミンの曲が常に側にある人生だったなと実感しました。
うとうとと、想い出に浸る夢から現実に戻されました。