家族

家族葬・一日葬でも意外とかかる葬儀費用|法要までの流れ

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大腿骨骨折で入院してからどんどん弱っていく一方の母でしたが、私たちに覚悟の準備期間を与えてくれました。
いつかは訪れる母との別れの儀式のために、事前に2社の葬儀社から見積もりを取り寄せておりました。

葬儀社へ連絡

  1. 医師が死亡宣告をします。
  2. 事前に見積りを取っていた葬儀業者へ病院から電話で連絡します。
  3. 専用の寝台車で1時間半後に葬儀スタッフの方がお迎えに来ます。
  4. 病院側はお迎えが来るまでの間に体を清拭などの処置を施し衣類を着替えてうっすらお化粧もしてくれます。
  5. 専用の寝台車で遺体を安置施設へ搬送します。寝台車に同乗できるのは1名のため家族は電車で安置施設へ移動します。

早朝や深夜を問わず24時間365日対応していただけるのは本当に助かります。

安置施設へ搬送

斎場にも霊安室は完備されていますが、依頼した葬儀社が自社霊安室を所有しており毎日遺体の確認と手厚い管理をして下さるという説明を聞き、言われるがままにその安置施設を希望

斎場・火葬場が混雑しているということから葬儀は1週間後となり、当然ながら安置施設を1週間利用することになりました。

あとからその利用料に気づくのですが、1日(泊)分x日数の費用がかかります。

 料金/日・泊  利用日数 利用料(1日・1泊分はサービス)
ドライアイス 8,800円8日8,800x7=52,800円
宿泊料8,800円7泊8,800x6=44,000円

1日(泊)分サービスします
手厚い管理いたします


についつい葬儀社の自社霊安室を希望しましたが斎場に完備の霊安室でもよかったかなと後になって感じました。

葬儀の内容打合せに3時間

安置施設に隣接する葬儀社の事務所で葬儀の打合せを行います。

式場の提案
葬儀の日程予約
祭壇やセットコースの見積もり等

葬儀案内のパンフレットを見ながら説明をきき、細かいことを決めていきます。

お葬式の形式はどうするか

  • 火葬式・直送(火葬場や安置場所で少人数でのお別れ。費用は抑えられる)
  • 家族葬(親族や、身近な友人のみでお別れ)
  • 一般葬(友人やご近所、仕事関係の方々を招いてお別れ)

親族のみ4人での葬儀でしたので家族葬で、通夜を行わず告別式と火葬をを一日で行う一日葬にしました。

生花祭壇はどうするか

生花祭壇は、8つのコースが有りランクにより金額が変わります。

費用削減のためにも最小限の祭壇を希望したところ
「お花が寂しいですよ」とスタッフの方に促されランクをひとつ上げることにしましたが、その差は22万円也。

セットコースのランクはどうするか

セットコースとは、ドライアイス・搬送車・安置料・納棺の儀・お供物・遺影写真・司会・焼香・受付のお花・白木位牌・棺などがランクによって細かいコースや種類に分かれており、金額もコースのランクが上がるごとに10万円~20万円以上の差がつきます。

ちなみに最上級のプレミアムコース(100万円超)は

  • ドライアイスが必要分
  • 安置所までの搬送車50Kmまで
  • 仏衣が最高級
  • 刺繍が施された高級棺
  • 司会スタッフあり
  • 遺影写真の額がパールなど

となっていますが、我が家は一番シンプルなコース(22万円也)にして、化粧・納棺の儀をオプションでつけました。

費用もかかることなので悩みながらの打合せは、3時間もかかってしまいました。

納棺の儀

一番シンプルコースにした場合は、安置施設での面会も有料、化粧・納棺の儀は無しのためオプション33,000円で追加しました。

納棺の儀の日に合わせて1度面会しましたが、面会料は30分/3,300円也。

仏衣にお着換え後に家族も手を添えて納棺します。

葬儀・告別式

お通夜は行わない一日葬にしたので、当日は10:00に式場に集合し、10:30頃に僧侶をお迎えしてお布施をお渡しします。

葬儀社のスタッフの方がお焼香のタイミングや御柩の中へのお花入れなどを誘導してくださいます。

お布施・戒名

葬儀社経由でお経や戒名をお願いする場合の相場を参考のために聞いてみました。

 お布施 200,000円
  戒名 100,000円
 お車代  5,000円
 御膳料  5,000円

どちらに依頼するか迷いましたが、その場で以前からお世話になっている僧侶へ連絡し、そちらにお願いすることにしました。
葬儀の場所・日程・案内等は、葬儀社から僧侶へスムーズに連携していただき安心できました。

一日葬なので、告別式に初七日法要も組み込んでのお経と戒名込の相場は35万円
「とはいえそれぞれの事情もお有りでしょうから最終的にはお気持ちで」と言っていただき30万円&お車代1万円をお渡ししました。

火葬

斎場併設の火葬場へ位牌と遺影を持って火葬場へ移動します。
混雑してる火葬場においては、隣の火葬炉前でのお経や宗派や棺の種類などを目にすることになります。

気になる場合はさらに特別室の料金を上乗せすれば、プライベートを確保して高級感のある空間でお別れすることもできます。

精進落し

式場にある控室で精進落しのお食事をいただきます。
4人だけの家族葬ですが、控室は20人ほどが利用可能なお部屋です。

拾骨後に控室に戻るとすでに配膳人がお食事をテーブルに配膳済みでした。
この際の配膳人料も費用として請求されます。

無事散会し滞りなく終了いたしました。

葬儀費用一覧

 葬儀装飾の代金金額(単位円) 
生花祭壇550,000
セットコース220,000
化粧・納棺の儀33,000
遺体搬送料(超過料金)19,800
ドライアイス@8,800x6日52,800
安置室保管料@8,800x5泊44,000
安置室面会料3,300
小計(1)922,900
諸雑費922,900x10%
( 企画運営費)
92,290
寝台車(安置室→式場)27,500
配膳人13,200
火葬場案内等16,500
小計(2)57,200
合計(1)+(2)1,072,390
斎場実費金額(単位円
式場使用料248,050
火葬料(収骨容器含)87,430
燃料費特別付加火葬料14,600
料理代 @4,400×417,600
心付け(納棺係4000・生花係2000)6,000
合計373,680

以上、葬儀装飾代金・斎場利用料にお布施・戒名の合計した金額は1,756,070円です。

ここで少し驚いたのは、事前の3時間の打ち合わせ時には気が付かなかった

諸雑費(企画運営費)922,900x10%=92,290円と
燃料費特別付加火葬料 14,600円
です。

祭壇やいろいろなサービス料も高額ですが、さらに諸雑費として10%の費用は想定外。

またガス・電気料金の高騰により「燃料調整費に沿ったサーチャージ型の変動型料金(名称:燃料費特別付加火葬料)」がかかってくるのも想定外。

海外旅行時の燃油サーチャージが最近高額なのは知っていましたが、まさか火葬料にも導入されているとは一番の驚きです。


まとめ

葬儀費用は多く見積もっても100万円くらいだと思っていましたが、実際に葬儀を終えた時点で請求金額をじっくり検証してみて意外とかかることにやっと気づきます。

他の葬儀社と比較したわけではありませんが、家族葬でも一日葬でも一般葬でも、使用する部屋は同じため、式場使用料やそれに見劣りしない祭壇の費用が必ずかかります。お布施や遺体搬送・安置施設利用料・火葬料も必ずかかる費用のため、どんな場合でも葬儀費用にはまとまったお金が必要ということがよくわかりました。

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